〔NY外為〕円、139円台半ば(5日) 2023年06月06日 06時25分
【ニューヨーク時事】週明け5日のニューヨーク外国為替市場では、市場予想を下回った米経済指標を受けて円買い・ドル売りが先行し、円相場は1ドル=139円台半ばに上昇した。午後5時現在は139円52~62銭と、前週末同時刻(139円93銭~140円03銭)比41銭の円高・ドル安。
米サプライ管理協会(ISM)が5日に発表した5月のサービス業購買担当者景況指数(PMI)は50.3だった。昨年12月以来5カ月ぶりの低水準となったほか、市場予想(ロイター通信調べ)の52.3を下回った。これを受けて、米景気先行きに懸念が広がり、安全資産としての円が買われた。また、前週に複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが相次いで、利上げ見送りを示唆するハト派寄りの発言をしたことも引き続き円を支えた。
ただ、この日の朝方は一時的に円安・ドル高地合いとなる場面もあった。前週末に発表された5月の米雇用統計では、非農業部門就業者数の増加数が市場予想を上回った。これを受けて、米長期金利が上昇し、日米金利差の観点から円売り・ドル買いの流れが海外市場から継続していた。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0705~0715ドル(前週末午後5時は1.0702~0712ドル)、対円では同149円40~50銭(同149円78~88銭)と、38銭の円高・ユーロ安。