〔米株式〕NYダウ反落、199ドル安=前週末急伸で利益確定売り(5日) 2023年06月06日 05時35分
【ニューヨーク時事】週明け5日のニューヨーク株式相場は、前週末の大幅高を受けて利益確定の売りが出る中、反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比199.90ドル安の3万3562.86ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は11.34ポイント安の1万3229.43で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前営業日比1億4071万株減の8億4777万株。
先週末2日に発表された注目の5月の雇用統計では、労働市場の過熱感が弱まり、インフレ再加速への警戒感が和らいだ。同統計が好感される中、2日のダウは今年最大の上げ幅を記録した。
この日のダウは、先週末の相場急伸後の利食い売りに押され、取引序盤から弱含みに推移。雇用統計を通過して今週は重要な経済指標の公表に乏しく、材料難となる中、終盤まで軟調な値動きが続いた。市場では来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での金融政策に注目が集まっている。
朝方明らかにされた米サプライ管理協会(ISM)の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は市場予想を下回り、5カ月ぶりの低水準だったが、相場への影響は限られた。「インフレ鈍化が示された一方、景気の先行きへの懸念も浮上した」(日系証券)との指摘が聞かれた。
個別銘柄では、インテルが4.6%安と、ダウ銘柄で最大の下落率を記録。スリーエムが4.4%安。ナイキが2.4%安。ボーイングが2.1%安。キャタピラーが1.8%安。セールスフォースが1.5%安。一時過去最高値を記録したアップルが0.8%安。
一方、アムジェンが1.8%高。ジョンソン・エンド・ジョンソンが0.9%高。ウォルマートが0.7%高。