〔NY外為〕円、140円台前半(5日朝) 2023年06月05日 22時21分

 【ニューヨーク時事】週明け5日午前のニューヨーク外国為替市場では、円売り・ドル買いが優勢となった海外市場の流れが継続し、円相場は1ドル=140円台前半に下落している。午前9時現在は140円10~20銭と、前週末午後5時(139円93銭~140円03銭)比17銭の円安・ドル高。
 前週末に発表された5月の米雇用統計の非農業部門就業者数が市場予想を大幅に上回り、労働市場の底堅さを示唆するような内容だったことを受け、米長期金利が上昇。日米金利差の観点からドル買いが優勢となった海外市場の流れを引き継ぎ、この日のニューヨーク市場も円安・ドル高地合いで取引を開始した。
 ただ、複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが前週、13~14日に開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送る可能性を示唆するような発言をしたことに加え、米サプライ管理協会(ISM)がこの日発表する5月のサービス業購買担当者景況指数(PMI)を前に様子見気分も強く、円相場はレンジ内での値動きにとどまっている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0670~0680ドル(前週末午後5時は1.0702~0712ドル)、対円では同149円60~70銭(同149円78~88銭)と、18銭の円高・ユーロ安。

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