〔NY外為〕円、132円台半ば(21日) 2023年03月22日 06時16分

 【ニューヨーク時事】21日のニューヨーク外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を巡る不透明感を背景に、円相場は1ドル=132円台半ば付近で小動きとなった。午後5時現在は132円40~50銭と、前日同時刻(131円26~36銭)比1円14銭の円安・ドル高。
 前週末のクレディ・スイス救済買収に続き、この日朝はイエレン米財務長官が新たに発生する銀行危機についても預金全額保護の措置を取ると明言。こうした対応が金融システムへの不安を和らげ、安全資産とされる円を売り戻す動きが広がった。
 ただ、翌22日午後に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、投資家は警戒姿勢を維持。10日の米シリコンバレー銀行破綻を境に、0.5%の利上げ予想がしぼんで0.25%が大勢を占めており、一部では一時休止を見込む向きもある。また、声明と同時に公表される「ドット・プロット(FOMC参加者の政策金利予想)」や、会合後のパウエル議長の会見から、今後の政策運営方針を探りたいとの思惑も強く、終盤にかけて持ち高調整の商いが続いた。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0765~0775ドル(前日午後5時は1.0717~0727ドル)、対円では同142円62~72銭(同140円89~99銭)と、1円73銭の円安・ユーロ高。

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