〔NY金〕3日ぶり反落、1941.10ドル(21日) 2023年03月22日 04時02分
【ニューヨーク時事】21日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、過度の金融システム不安が和らぐ中を売りが優勢となり、3営業日ぶりに反落した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比41.70ドル(2.10%)安の1オンス=1941.10ドル。
スイス金融最大手UBSは19日、経営危機に陥ったクレディ・スイスの買収で合意した。日米欧の6中央銀行は金融システム不安の沈静化に向け、米ドル資金供給の拡充で協調することを決定。さらに、イエレン米財務長官は21日、シリコンバレー銀行(SVB)など経営破綻した中堅銀行2行と同様に、預金の取り付け騒ぎが発生すれば他の銀行でも預金を全額保護する措置を取ると明言した。これら一連の対応を受けて、金融システム混乱をめぐる過度の不安がひとまず一服、これまで安全資産として買われた金を売りに出す動きが広がった。
また、前日に一時2000ドルの心理的な節目を突破した反動から、利益確定の売りも出やすかった。