〔NY石油〕WTI続伸、69ドル台(21日午前) 2023年03月21日 22時57分
【ニューヨーク時事】21日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、金融システム不安がやや和らぐ中で買い戻しが入り、続伸している。米国産標準油種WTIの中心限月4月物は午前9時42分現在、前日清算値(終値に相当)比1.36ドル高の1バレル=69.00ドル。
スイス金融大手UBSは19日、経営危機に陥ったクレディ・スイスの買収で合意。また米連邦準備制度理事会(FRB)や日米欧の6中央銀行は、米ドルの資金供給を毎日実施する拡充策で協調することを決定した。さらに、イエレン米財務長官が21日、銀行が取り付け騒ぎに見舞われた際の預金全額保護に言及すると伝わった。一連の対応を受けて過度の金融システム不安がひとまず一服し、リスク資産である原油に買い戻しが入っている。
また、外国為替市場では対ユーロでドル安が先行。ドル建てで取引される商品の割安感につながり、原油相場を下支えている。