〔NY外為〕円、132円台前半(21日朝) 2023年03月21日 22時34分
【ニューヨーク時事】21日午前のニューヨーク外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策決定を控えて、ポジション調整の円売り・ドル買いが先行し、円相場は1ドル=132円台前半に下落している。午前9時現在は132円20~30銭と、前日午後5時(131円26~36銭)比94銭の円安・ドル高。
スイス金融大手クレディ・スイスの救済買収などに伴い米欧の金融システム不安定化を巡る懸念を背景としたリスク回避的な円買い・ドル売りの流れは一巡。市場の関心は、この日から2日間の日程で開催される連邦公開市場委員会(FOMC)に移行している。多くの投資家は0.25%利上げ決定を織り込んでいる。ただ、金融市場の混乱を踏まえ利上げ一時休止の可能性も残っている。パウエルFRB議長の会合後の記者会見内容や「ドット・プロット(FOMC参加者政策金利予想)」を見極めたいとの思惑も強い。
この日は、米長期金利の指標となる10年債利回りが上昇しており、ドルの買い地合いを支えている。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0780~0790ドル(前日午後5時は1.0717~0727ドル)、対円では同142円50~60銭(同140円89~99銭)と、1円61銭の円安・ユーロ高。