〔NY金〕小幅続伸、1884.80ドル(7日) 2023年02月08日 04時51分

 【ニューヨーク時事】7日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドルの軟化に伴う割安感を受けた買いに支えられ、小幅続伸した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は、前日比5.30ドル(0.28%)高の1オンス=1884.80ドル。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長による発言を控えて、朝方は狭いレンジ内で推移。外国為替相場でドルが対ユーロで下落に転じると、ドル建てで取引される金の割安感に着目した買いが入ったが、上値は重かった。
 パウエル議長は7日午後ワシントン市内で開かれた会合で、「強い指標が続けば、より多くの利上げを実施する」と明言。物価目標の2%達成に向け利上げを継続する方針を改めて示したものの、発言は新味に欠けると受け止められた。このため、前週末発表の米雇用統計が市場予想から大幅に上振れする内容となったことを受け浮上していた利上げ長期化への警戒感が幾分薄れた。議長の発言直後にドルは一段安、米長期金利が低下で反応したため、金利を生まない資産である金の投資妙味につながり、相場は一時1897ドル近辺まで上昇した。
 ただ、高値圏では利益確定の売りが誘われ、清算値確定間際に上げ幅を縮小した。

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