〔米株式〕NYダウ続落、104ドル安=ナスダックも安い(7日午前) 2023年02月08日 00時30分

 【ニューヨーク時事】7日午前のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言を控えた警戒感から続落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前日終値比104.52ドル安の3万3786.50ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は11.54ポイント安の1万1875.91。
 前週末3日に公表された1月の雇用統計では、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数が市場予想を大幅に上回った。労働市場の堅調さを表す強い内容だったことを受けて、利上げ長期化への警戒感が広がっており、この日も売りが先行する展開。パウエルFRB議長がこの日の午後、首都ワシントンのエコノミッククラブで対談予定で、市場ではパウエル氏が金融政策の見通しなどに関して、どのような発言をするかに注目している。
 ダウ構成銘柄では、ホーム・デポ、ナイキ、ウォルマートなど個人消費関連株を中心に売りが先行している。一方、新興企業オープンAIが手掛ける「チャットGPT」関連のサービス展開を発表すると報じられたマイクロソフトは上伸。年内に財務・人事部門の従業員を中心に約2000人を削減すると報じられたボーイングも買いが優勢となっている。このほか、ベッド・バス・アンド・ビヨンドは経営破綻を回避するため10億ドルの資金調達を目指すと公表したことが嫌気され、急落している。

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