不透明感は後退 2023年02月07日 14時13分

証券ジャパン調査情報部部長・大谷正之氏
 国内企業の決算発表が続いている。発表を経て業績を巡る不透明感が後退すれば、下値を拾う動きにつながるだろう。好業績銘柄や、アナリストが高評価した銘柄、悪材料出尽くしになった銘柄を探す動きが続くと思われる。
 決算発表が終わると、国内では材料が乏しくなる。米国の長期金利の動向など、外部環境を注視する展開になるだろう。
 テクニカル面から見ると、日経平均株価の日足のチャートは前週までのもみ合いレンジから上放れし、一目均衡表の雲(抵抗帯)の上に抜けており、基調は強くなっている。今後は200日移動平均線が下値のサポートラインになりそうだ。
 一方、昨夏以降の高値を結んだレジスタンスライン(上値抵抗線)は戻りの節目として意識されやすい。当面、2万8000円前後が上値となりそうだが、同水準を抜けると一気に買いが強まる可能性もある。

前日からの主な出来事