〔東京外為〕ドル、143円台前半=決め手欠く中、小幅下落(16日午前9時) 2025年04月16日 09時03分

 16日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、決め手となる材料を欠く中、1ドル=143円台前半で小幅に下落している。午前9時現在、143円15~16銭と前日(午後5時、143円29~31銭)比14銭のドル安・円高。
 前日の欧州時間序盤は142円60銭台に沈み、売り一巡後は143円10銭台に浮上した。米国時間は序盤に142円60銭前後に反落する場面があったものの、中盤以降は買い戻しが入り、143円20銭前後のレンジ圏が終盤まで続いた。
 東京時間の早朝はやや売られ、142円90銭台に軟化する場面も見られたが、午前9時にかけてはやや買い戻され、143円10~20銭前後のレンジ圏で推移している。前日の米金融市場が若干ながらも株安と金利低下が進んだことが重しとなっているが、海外時間を通じた値動きは「143円前後を軸としたレンジ圏にとどまった」(FX業者)とされ、東京早朝もおおむね同様の値動きとなっている。
 本日の東京時間は「決め手となる材料を欠き、方向感は出にくいだろう」(大手邦銀)と指摘される。また、日本時間の今夜には3月の米小売売上高やパウエルFRB議長講演など注目度の高い指標やイベントを控えて、「様子見ムードが強まるだろう」(同)との声が聞かれる。
 ユーロは対円、対ドルで下落。午前9時現在、1ユーロ=161円59~60銭(前日午後5時、162円74~77銭)、対ドルでは1.1293~1294ドル(同1.1357~1357ドル)。

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