〔東京外為〕ドル、147円付近=FRB理事のハト派発言で急落(29日午前9時) 2023年11月29日 09時08分

 29日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、ウォラーFRB理事のハト派発言を受けて、1ドル=147円付近に急落。9月14日以来、約2カ月半ぶりのドル安・円高水準。午前9時現在は、147円04~04銭と前日(午後5時、148円50~51銭)比1円46銭の大幅ドル安・円高。
 前日の米国時間の序盤は利上げ打ち止め観測から、148円10銭台に軟化。中盤は、ウォラーFRB理事のハト派発言で売り込まれ、147円20銭台へ急落した。終盤は21日の安値がサポートとして意識され、147円50銭台に持ち直した。この日の東京早朝は改めて売られ、147円付近まで下げ足を速めた。
 ウォラーFRB理事は「十分にインフレが低下すれば、現行の高水準での政策金利を維持する必要はなくなる」などと、利下げの可能性を示唆。「タカ派として知られるウォラー理事のハト派発言が効いた」(外為仲介業者)とされ、米長期金利は2カ月ぶりの低水準に沈み、ドル円は欧州時間の高値から1円80銭以上、急落した。
 東京市場も、米利下げ観測による金利先高観の後退で、売り優勢の展開が予想される。ドル円は中旬に151円90銭台を付けた後、着実に上値を切り下げており、「150円台はかなり遠くなった」(同)という。別の市場関係者は「当面の下値めどは145円。ここを割り込めばドル高・円安トレンドは転換期を迎えたとの見方が強まり、一段と下落する可能性が高い」(FX会社)との見方を示している。
 ユーロは対円で下落、対ドルは上昇。ユーロドルは前日の海外市場で8月11日以来、約3カ月半ぶりに1ユーロ=1.1ドル台を回復した。午前9時現在は、1ユーロ=161円80~82銭(前日午後5時、162円42~43銭)、対ドルでは1.1004~1004ドル(同1.0936~0936ドル)。

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