〔東京外為〕ドル、一時147円台前半=2カ月ぶり安値(21日午後3時) 2023年11月21日 15時04分

 21日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、ポジション調整の売りが続き、一時1ドル=147円台前半と約2カ月ぶりの安値を付けた。午後3時現在は、147円77~78銭と前日(午後5時、148円90~91銭)比1円13銭の大幅ドル安・円高。
 午前9時に148円前半で推移した後は、米利上げ終了観測を背景とした調整売りに押され、147円60銭台に下落。午後も売りが継続し、147円30銭近辺まで水準を切り下げた。午後3時に向けては、米長期金利の下げ止まりを眺めて、147円80銭前後に持ち直した。
 ドル円は朝方から1円以上下落し、9月14日以来のドル安・円高水準を付けた。米感謝祭を前に、海外のヘッジファンドを中心に積み上がったドルロング・円ショートポジションを閉じる動きが優勢となっている。
 市場関係者は「ポジション解消は今晩がヤマ場」と見通している。別の関係者からは「低金利の円を積極的に買う必要性はなく、調整が終わればドル安・円高は収まる」(FX会社)との声が聞かれた。
 ユーロは正午に比べ対円で小幅下落、対ドルは小動き。午後3時現在は、1ユーロ=161円90~91銭(前日午後5時、162円56~57銭)、対ドルでは1.0955~0956ドル(同1.0917~0917ドル)。

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