〔東京外為〕ドル、148円台前半=調整売りが続いて下落(21日午前9時) 2023年11月21日 09時04分
21日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前日の海外時間にポジション調整の売りが続き、1ドル=148円台前半に下落している。午前9時現在、148円38~39銭と前日(午後5時、148円90~91銭)比52銭のドル安・円高。
前日の海外市場では、欧州時間の序盤も調整売りが活発化し、148円10銭前後まで水準を切り下げた。いったん買い戻され、米国時間の序盤には148円60銭台まで浮上したが、米長期金利の低下を背景に売り優勢となり、再び148円10銭前後に下落。終盤は、148円30~40銭前後に持ち直した。東京時間の早朝は148円30銭前後で取引されている。
ドル円は足元では調整売りが一服しているものの、前日の米国時間に米長期金利が低下したことが重しとなっている。「東京時間は実需筋の買いも入りやすい」(大手邦銀)ため、「いったんは下げ止まった状態が続く」(同)とみられる。もっとも、前週末に150円を割り込んだことで「チャート的には下げ基調になった」(為替ブローカー)こともあり、買い戻しが入っても上昇余地は限られる公算が大きい。
目先の注目は、日本時間の明日未明に発表される10月31日~11月1日のFOMC議事要旨で、「ハト派的な内容が強いと改めて売りが強まる可能性もある」(同)との声が聞かれる。
ユーロは対円で下落。対ドルは上昇。午前9時現在、1ユーロ=162円39~40銭(前日午後5時、162円56~57銭)、対ドルでは1.0944~0945ドル(同1.0917~0917ドル)。