〔NY外為〕円、142円台後半(15日朝) 2025年04月15日 22時07分
【ニューヨーク時事】15日午前のニューヨーク外国為替市場では、米高関税政策を巡る不透明感から円買い・ドル売りが優勢となった海外市場の流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=142円台後半に上昇している。午前9時現在は142円80~90銭と、前日午後5時(143円01~11銭)比21銭の円高・ドル安。
トランプ米政権が11日に相互関税の対象から電子機器を除外したことで金融市場に安堵(あんど)感が一時広がったものの、トランプ氏が13日夜には半導体への追加関税を「来週にも公表する」などと説明した。ブルームバーグ通信は15日、中国政府が国内航空会社に対し、米航空機大手ボーイングから航空機の追加納入を一切受けないよう指示したと報道。米関税政策に加え、米中貿易戦争激化をめぐる警戒感は根強く、円買い・ドル売りの流れが優勢となっている。
ただ、米ニューヨーク連銀が15日発表した4月のニューヨーク州製造業景況指数は、総合でマイナス8.1となり、前月のマイナス20.0から上昇。市場予想(ロイター通信調べ)のマイナス14.50も上回ったことを受け、ドルの買い戻しも入り、円は上げ幅を一部圧縮した。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1300~1310ドル(前日午後5時は1.1343~1353ドル)、対円では同161円60~70銭(同162円37~47銭)と、77銭の円高・ユーロ安。