〔東京外為〕ドル、143円台前半=調整買いで上昇(15日午後5時) 2025年04月15日 17時06分
15日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、ポジション調整などの買いなどで上昇し、1ドル=143円台前半で推移した。午後5時現在、143円29~31銭と前日(午後5時、143円06~07銭)比23銭のドル高・円安。
午前は、日経平均株価の上昇や、五・十日による国内輸入企業のドル買い・円売りでじり高となり、143円60銭付近へ浮上。その後は、日経平均の伸び悩みなどで、143円05銭付近へ失速した。
午後は、手掛かり材料が乏しい中、時間外取引での米長期金利低下をにらみながら、142円80銭~143円40銭台でもみ合った。
東京市場のドル円は、やや水準を切り上げたものの、おおむね143円台でのレンジ推移にとどまった。赤沢経済再生担当相が16日から訪米し、関税政策を巡って、ベセント米財務長官らとの協議に臨む。円安是正を求める米側と為替に関しても議論する可能性がある。日米交渉の行方を見極めるまでは、積極的に動きにくく、ドル円は明確な方向感が出ないとの見方が多い。
ユーロは対円、対ドルで下落。午後5時現在は、1ユーロ=162円74~77銭(前日午後5時、162円94~97銭)、対ドルでは1.1357~1357ドル(同1.1389~1390ドル)。