〔米株式〕ダウ、696ドル安=利下げ停止観測、ナスダックも安い(10日) 2025年01月11日 07時08分
【ニューヨーク時事】休場明け10日のニューヨーク株式相場は、堅調な米雇用統計を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げの休止観測が広がる中、大幅反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前営業日終値比696.75ドル安の4万1938.45ドルで終了した。ハイテク株中心のナスダック総合指数は317.25ポイント安の1万9161.63で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前営業日比6481万株増の10億6649万株。
この日発表された昨年12月の雇用統計では、非農業部門の就業者数は前月比25万6000人増となり、伸びは11月の21万2000人増(改定)から拡大。市場予想(16万人増=ロイター通信調べ)を大幅に上回った。失業率は4.1%と前月から0.1ポイント改善した。
労働市場の底堅さを示す統計を受けて、投資家らの間でFRBが今後の利下げに慎重な姿勢を示すとの観測が強まる中、米長期金利の指標である10年物国債利回りが急上昇。株式の相対的な割高感が意識される中、ダウは一時750ドル超下げた。
この日は幅広い銘柄が下落。ハイテク株の売りも目立ち、エヌビディアは3%安、アップルは2.4%安、アマゾンは1.4%安だった。金融株も軟調でJPモルガン・チェースは1.3%安、ゴールドマン・サックスは3.5%安となった。
一方、ウォルマートは1.3%高、シェブロンは1.9%高となった。