〔NY外為〕円、143円台後半=低調な米雇用指標受け(4日) 2024年09月05日 06時31分
【ニューヨーク時事】4日のニューヨーク外国為替市場では、低調な米雇用関連指標を受けて円買い・ドル売りが強まり、円相場は1ドル=143円台後半に上昇した。午後5時現在は143円70~80銭と、前日同時刻(145円42~52銭)比1円72銭の大幅な円高・ドル安。
ニューヨーク市場は、円高・ドル安基調となった海外市場の流れを引き継ぎ、144円90銭で取引を開始。この日発表された7月の米雇用動態調査(JOLTS)は、非農業部門の求人数が前月比23万7000件減の767万3000件となり、約3年半ぶりの低水準となった。市場予想(810万件=ロイター通信調べ)も下回り、労働市場の減速に対する警戒感が広がる中、米長期金利が低下。円を買ってドルを売る動きが加速した。
米連邦準備制度理事会(FRB)が今月の金融政策会合で利下げを決定するとの観測が強まる中、6日に発表される8月の米雇用統計など一連の労働指標に注目が集まっている。市場では、「パウエル議長は先月のジャクソンホール会議での講演でも雇用の下振れに警戒する姿勢を示しており、統計を注視している」(日系金融機関)との声が聞かれた。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1077~1087ドル(前日午後5時は1.1038~1048ドル)、対円では同159円23~33銭(同160円75~85銭)と、1円52銭の円高・ユーロ安。