〔NY石油〕WTI3日続落、81.41ドル(9日) 2024年07月10日 05時49分

 【ニューヨーク時事】9日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、ハリケーンの影響による供給混乱リスクが後退する中で売られ、3営業日続落した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.92ドル(1.12%)安の1バレル=81.41ドル。9月物は0.96ドル安の80.56ドル。
 大型ハリケーン「ベリル」は8日朝、米南部テキサス州に上陸し、夕方には勢力を弱めて熱帯低気圧となった。石油精製施設が集積するメキシコ湾沿岸では、製油所の稼働縮小や人員退避などの措置が取られたが、現時点で被害は想定ほど拡大してないとみられている。ロイター通信によると、主要石油積出港については、コーパスクリスティ、フリーポートの2港が8日に一部の操業を再開。ヒューストン港はターミナルを引き続き閉鎖するが、9日午後にも一部船舶の受け入れを再開する見通しという。米国の石油生産の4割を占めるテキサス州の供給混乱を巡る警戒感が後退したため、原油売りが先行。安値圏で買い戻しが入る場面もあったものの、相場はほぼ終日マイナス圏で推移した。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は9日、上院銀行委員会で金融政策に関し、「直面するリスクは高インフレだけではない」と証言した。市場で9月利下げ観測が浮上する中、パウエル氏は今後の政策について「何のシグナルも出していない」と述べた。このため、高金利下での景気やエネルギー消費の先行き不安も根強く、相場の下押し要因になったもよう。
 ▽ガソリン=3営業日続落。中心限月8月物の清算値は1.05セント安の1ガロン=252.74セント。
 ▽ヒーティングオイル=3営業日続落。8月物の清算値は5.55セント安の1ガロン=252.36セント。

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