〔NY金〕小幅反発、2367.90ドル(9日) 2024年07月10日 03時39分

 【ニューヨーク時事】9日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米長期金利の上昇や対ユーロでのドル高を背景にいったんは売りに押されたものの、取引終盤に買いが入り、小幅反発した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比4.40ドル(0.19%)高の1オンス=2367.90ドル。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は9日、上院銀行委員会で金融政策について証言し、「インフレが2%の目標に向かって持続的に低下するとの確信をさらに得るまで利下げが適切とは思わない」と指摘した。また、「高インフレのみが直面するリスクではない」とも述べ、慎重に利下げ時期を見極めていく構えを示した。高金利環境が長引くとの観測につながり、利下げ期待が幾分後退。米長期金利が上昇し、金利を生まない資産である金の売り圧力となった。対ユーロでのドル高もドル建てで取引される商品の割高感につながった。ただ質疑応答が進むと、パウエル氏の発言トーンはさほどタカ派的ではないとの受け止めも広がり、取引後半はプラス圏を推移した。
 一方、11日に6月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え様子見気分も強く、上値は限定的だった。市場関係者の間では、CPIでインフレの根強さが示される場合、金は最近の上昇基調が一服する可能性があるとの声も聞かれた。
 現物需要について、シティグループのアナリストは、第2四半期に軟化する傾向にあるが、年末にかけて回復するはずだとの見通しを示した。

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