〔NY石油〕WTI続落、77ドル台(15日午前) 2024年05月16日 00時16分

 【ニューヨーク時事】15日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、国際エネルギー機関(IEA)が需要見通しを下方修正したことが圧迫要因となり、続落している。米国産標準油種WTIの中心限月6月物は午前10時40分現在、前日清算値(終値に相当)比0.55ドル安の1バレル=77.47ドル。
 IEAは15日、2024年の石油需要の伸びが日量110万バレル増になるとの見通しを示し、従来見通しを日量14万バレル下方修正した。石油輸出国機構(OPEC)は前日発表の月報で石油需要見通しを据え置いていたが、IEAが下方修正したことで、需要鈍化に警戒感が台頭した。
 米労働省が15日発表した4月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.4%上昇と、伸び率は市場予想と一致したほか、前月から3カ月ぶりに鈍化した。年内の米利下げ観測を補強する内容との受け止める向きが多かったものの、現行の高金利環境が需要に与えるとの懸念も根強く、発表直後の市場は買いで反応した。
 一方、米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した10日までの1週間の米石油在庫統計によると、原油在庫は前週比250万バレル減となり、市場予想(50万バレル減=ロイター通信調べ)を大きく上回る取り崩しとなった。また、ガソリン在庫も20万バレル減と予想の50万バレル増に反する取り崩し。需給の引き締まりが意識されたことから、一部下げ幅を縮小している。

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