〔NY石油〕WTI3日続伸、85.15ドル=約5カ月ぶり高値(2日) 2024年04月03日 07時12分

 【ニューヨーク時事】2日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、ロシアからの供給不安や中東地域の紛争拡大懸念を手掛かりとした買いが入り、3営業日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月5月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.44ドル(1.72%)高の1バレル=85.15ドル。昨年10月下旬以来、約5カ月ぶりの高値を更新した。6月物は1.40ドル高の84.22ドル。
 ウクライナは2日、ロシアの主要製油所を標的に新たなドローン(無人機)攻撃を実施。ロイター通信の画像分析によると、日量34万バレルの産油能力を有する施設の約半分が打撃を受けたもようで、ロシアからの石油製品供給が一段と混乱するとの警戒感が広がった。これとは別に、同国国営天然ガス独占企業ガスプロムが運営するガス処理設備が先月30日に修理のため稼働を停止後、石油製品の生産を休止していることも明らかになった。
 また、中東情勢の緊迫化も相場を支援。イスラム組織ハマスの壊滅を目指すイスラエルは1日、ハマスを支援するイランの在シリア大使館敷地内へミサイルを撃ち込み、イラン精鋭部隊の幹部を殺害した。これまでの軍事施設への空爆と異なり、在外公館を狙った異例の攻撃で、これにより両国の対立がさらに先鋭化し、戦闘が周辺地域へ拡大しかねないとの懸念が強まっている。
 相場は未明ごろから上向き、早朝に一時85ドル台半ば付近に上昇。ただ、翌3日に有力産油国の生産方針に関する会合を控えて売りも出て、やや方向感に欠ける展開となった。
 ▽ガソリン=反発。中心限月5月物の清算値は4.89セント高の1ガロン=275.89セント。
 ▽ヒーティングオイル=続伸。5月物の清算値は8.48セント高の1ガロン=271.19セント。

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