〔NY石油〕WTI5日続伸、76.84ドル=週間では6.3%高(9日) 2024年02月10日 05時47分

 【ニューヨーク時事】週末9日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、中東情勢の緊迫化に伴う供給不安が根強く、5日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月3月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.62ドル(0.81%)高の1バレル=76.84ドル。週間では6.31%上昇した。4月物は0.58ドル高の76.77ドルだった。
 朝方発表された2023年の米消費者物価指数(CPI)の年次改定を眺め、外国為替市場でドルが大幅下落。ドル建て商品の原油先物は割安感から買われ、一時77ドル台に上昇した。しかし、その後は週末を前に持ち高調整の売りが広がり、昼までにいったん上げ幅を一掃するなど荒い値動きだった。
 今週はパレスチナ自治区ガザでの休戦に向けた動きに注目が集まり、相場は一貫して上伸。イスラム組織ハマスは6日、計135日間の戦闘休止案を提示したものの、イスラエルのネタニヤフ首相はこれを拒否し、ガザ最南端の都市ラファへの攻撃を強化している。また、この日はウクライナ軍がロシア南部にドローン攻撃を仕掛け、製油所で火災が起きたと伝わるなど、地政学的リスクへの警戒感が買いを呼び込んだ。
 このほか、米国内では定期・不定期の製油所メンテナンスに伴い、ガソリンなど燃料の需給が逼迫(ひっぱく)。石油製品の値上がりが原油にも波及した。
 ▽ガソリン=5日ぶりに反落し、中心限月3月物の清算値は0.25セント安の1ガロン=233.95セント。週間では8.94%上昇した。
 ▽ヒーティングオイル=5日続伸。3月物の清算値は7.34セント高の1ガロン=296.42セント。週間では11.44%上昇した。

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