〔東京外為〕ドル、147円近辺=米利下げ観測で下落(30日午前9時) 2023年11月30日 09時03分

 30日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、引き続き米国の利下げ観測が重しとなり、1ドル=147円近辺に下落した。午前9時現在は、147円05~05銭と前日(午後5時、147円24~25銭)比19銭のドル安・円高。
 前日の米国時間の序盤は、7~9月期のGDP改定値が前期比年率で5.2%増と上方修正されたことが好感され、147円90銭近辺に上伸。中盤以降は、ベージュブックの景況判断の下方修正などで、147円05銭付近へ下落。終盤はショートカバーで、147円30銭前後に切り返した。東京早朝は売りが先行し、146円90銭台に軟化した。
 前日は、バーキン・リッチモンド連銀総裁が「インフレが再燃するなら、金利に関してもっとやる選択肢を持つのが望ましい」などと、追加利上げの可能性を排除しなかったが、「市場では、FRBは来年に利下げするとの見方が強まっており、ドル円は上昇余地がなくなってきた」(FX会社)。
 東京市場は月末最終営業日のため、仲値公示にかけて駆け込み的なフローが膨らむ可能性がある。実需の売買一巡後は、低下傾向にある米長期金利をにらみながら、軟調地合いが予想される。市場関係者は「米利下げ観測により、年末に向けてドル買い・円売りポジションの巻き戻しが進む」(国内銀行)との見方を示している。
 米国時間に、FRBが重視する10月のPCEデフレーターが発表される。伸び率の鈍化が確認されると、早期利下げ観測が一段と強まり、ドル円は下方向への動きを加速させる可能性がある。
 ユーロは対円、対ドルで下落。11月の独CPI上昇率の鈍化で売りが優勢だった。午前9時現在は、1ユーロ=161円36~37銭(前日午後5時、161円64~64銭)、対ドルでは1.0972~0973ドル(同1.0983~0983ドル)。

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