〔NY石油〕WTI続伸、77.86ドル(29日) 2023年11月30日 05時43分

 【ニューヨーク時事】29日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、石油輸出国機構(OPEC)主導による閣僚級会合の行方が注視される中、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月1月物は前日清算値(終値に相当)比1.45ドル(1.90%)高の1バレル=77.86ドル。2月物は1.40ドル高の77.99ドル。
 OPEC加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」は30日にオンライン形式で閣僚級会合を開き、2024年の生産目標を決定する。関係筋の話では、自主減産を継続するサウジアラビアが他の産油国に追加減産を呼び掛ける一方、アフリカ諸国と生産枠を巡り意見が折り合わず、協議は難航。当初26日開催予定の会合が延期された経緯から会合結果を見極めたいとの思惑が強く、方向感の定まりにくい不安定な値動きとなった。
 相場は朝高のあと、利益確定の売りにいったん75ドル台まで下落。ただ、OPECプラスが日量100万バレルの追加減産を検討しているとの一部報道が伝わると、午後に入り改めてプラス圏に浮上し、78ドルを試す展開となった。黒海付近での荒天でカザフスタンやロシアからのエネルギー供給に混乱が生じるとの観測も支援要因となったもよう。
 米エネルギー情報局(EIA)が午前公表した週報によると、24日までの1週間の米原油在庫は前週比160万バレル増と、市場予想(90万バレル減=ロイター通信調査)に反する積み増し。ガソリン在庫、ディスティレート(留出油)在庫は180万バレル増、520万バレル増と、増加幅はいずれも予想を大きく上回ったが影響は限定的だった。
 ▽ガソリン=3日続伸。12月物の清算値は5.36セント高の1ガロン=228.36セントとなった。これは約1カ月ぶりの高値水準。
 ▽ヒーティングオイル=3営業日ぶりに反落。12月物の清算値は1.85セント安の1ガロン=288.85セント。

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