〔NY石油〕WTI続伸、77.60ドル(20日) 2023年11月21日 05時32分
【ニューヨーク時事】週明け20日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が追加減産を検討するとの一部報道が買い要因となり、続伸した。この日納会を迎える米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前週末比1.71ドル(2.25%)高の1バレル=77.60ドルだった。1月物は1.79ドル高の77.83ドル。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)などは17日、OPECプラスが26日開催の閣僚級会合で、最大で日量100万バレルの追加減産を検討すると報じた。報道が引き続き買い材料視され、この日もほぼ一本調子で上昇した。外国為替市場で対ユーロのドル相場が軟化したこともドル建てで取引される商品の割安感につながり、相場を支えた。
一方、ロシア・エネルギー省は17日、ガソリン輸出禁止措置を解除した。同国は国内市場安定と供給不足解消のため、9月21日から一部の国以外への燃料の禁輸措置を導入していた。また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが17日公表した同日までの1週間の国内石油の掘削リグ稼働数は前週比6基増の500基と、3週ぶりに増加。増加幅は2月以来の大きさとなった。
▽ガソリン=続伸。中心限月12月物の清算値は4.15セント高の1ガロン=222.60セント。
▽ヒーティングオイル=続伸。12月物の清算値は7.70セント高の1ガロン=284.95セント。