〔米株式〕ダウ4日続落、106ドル安=金融引き締め長期化観測(22日) 2023年09月23日 05時40分
【ニューヨーク時事】週末22日のニューヨーク株式相場は、米金融引き締めの長期化観測がくすぶる中、4日続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比106.58ドル安の3万3963.84ドルと、終値ベースで約2カ月ぶりに3万3000ドル台に下落。ハイテク株中心のナスダック総合指数は12.17ポイント安の1万3211.81で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比2194万株増の8億7668万株。
ダウは材料が乏しい中、もみ合いで取引を開始。上昇基調が続く米長期金利は4.4%台に低下したものの、金融引き締めが長引くとの警戒感から、引けにかけて下げ幅が拡大した。金融大手JPモルガン・チェースや半導体大手インテルなど多くのダウ構成銘柄の売りが優勢となった。
一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事は22日の講演で、インフレが根強いことを踏まえ、「追加利上げが必要となる公算が大きいと引き続き予想している」と発言した。ただ、FRBが20日の金融政策会合で年内の追加利上げの可能性を維持したため、「新しさがない」(日系証券)として、市場は反応しなかった。
個別銘柄では、ボーイングが1.1%安、マイクロソフトが0.8%安、ウォルト・ディズニーが1.8%安。一方、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)15」の発売が好感されたアップルは0.5%高、シェブロンは0.7%高、キャタピラーは0.4%高だった。