〔NY外為〕円、147円台後半(21日) 2023年09月22日 06時27分
【ニューヨーク時事】21日のニューヨーク外国為替市場では、日銀の金融政策決定会合の結果発表を翌日に控えて円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は1ドル=147円台後半に上昇した。午後5時現在は147円54~64銭と、前日同時刻(148円28~38銭)比74銭の円高・ドル安。
前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、声明と同時に発表された経済・金利見通しで年内あと1回の利上げ想定が維持されるなど、タカ派寄りの姿勢が示された。このため、前日の円相場は10カ月半ぶりの安値に下落したが、21日は円売りの流れが一巡。22日には日銀による金融政策決定の発表と植田和男総裁の記者会見に加え、8月の全国消費者物価の発表もあり、思惑的な円買い・ドル売りの流れが強まった。
松野博一官房長官は21日、東京取引時間帯に「市場の動向を高い緊張感を持って注視し、過度な変動に対し、あらゆる選択肢を排除せず、適切な対応を取りたい」と強調した。
朝方に発表された米新規失業保険申請件数は前週比2万件減の20万1000件と、市場予想(ロイター通信調べ)の22万5000件を下回る良好な内容となった。発表直後には円が一時売られる場面も見られた。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0657~0667ドル(前日午後5時は1.0655~0665ドル)、対円では同157円29~39銭(同158円11~21銭)と、82銭の円高・ユーロ安。