〔米株式〕ダウ3日続落、370ドル安=ナスダックも安い(21日) 2023年09月22日 06時01分

 【ニューヨーク時事】21日のニューヨーク株式相場は、米金利の高止まりが長期化する可能性が嫌気され、3日続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比370.46ドル安の3万4070.42ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は245.15ポイント安の1万3223.98で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比9028万株増の8億5474万株。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)が20日に示した金利見通しでは、2024年の利下げ回数の予測が従来の4回から2回に修正された。金利が高い水準のまま維持される観測が強まり、米長期金利が大幅に上昇。株式市場はこの日ほぼ全面安の展開となった。
 日系大手証券の担当者は「米金利が長期的に高止まりすることが見込まれる中、主要株価指数はしばらく上がりづらい状況が続くだろう」と指摘。ただ、「来年の景気やインフレがどうなるかまだ分からない。結局は利下げ回数が2回より多くなる可能性もある」とも述べた。
 ダウで上昇したのは、ユナイテッドヘルス・グループ(1.8%高)、ウォルト・ディズニー(0.2%高)の2銘柄のみ。一方、米ソフトウエアメーカーのスプランク買収で合意したと発表したシスコシステムズは3.9%安、ダウは2.8%安、ナイキは2.6%安。

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