〔NY金〕6日ぶり反落、1939.60ドル(21日) 2023年09月22日 04時18分
【ニューヨーク時事】21日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げへの警戒感や高金利の長期化観測が重しとなり、6営業日ぶりに反落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比27.50ドル(1.40%)安の1オンス=1939.60ドル。
前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利の据え置きが決定された。一方で、政策金利見通しは、年内あと1回の利上げの可能性と来年も政策金利が高止まりする見込みを示した。こうした会合結果が利子の付かない資産である金を圧迫。米長期金利の指標である10年債利回りの上昇も金の重しとなり、ロングの手じまい売りや利益確定の売りが膨らんだ。
ただ、相場は心理的に重要な節目の1900ドルを上回るレンジを維持した。市場関係者からは、米経済が数カ月後内にソフトランディング(軟着陸)できない状況に備えて、一部の投資家はリスク回避のための投資先を求めていると指摘する声も聞かれた。