〔NY石油〕WTI3日続伸、91.48ドル=一時92ドル台(18日) 2023年09月19日 04時50分
【ニューヨーク時事】週明け18日のニューヨーク商品取引所(NYMEX)の原油先物相場は、原油需給引き締まりへの警戒感が根強い中、3営業日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は前週末比0.71ドル(0.78%)高の1バレル=91.48ドルだった。前営業日に引き続き、昨年11月上旬以来約10カ月ぶりの高値を更新した。取引時間中には一時92ドル台に乗せた。
外国為替市場でドルが対ユーロで下落し割安感が出たことも、ドル建てで取引される原油の買いを後押しした。11月物は0.56ドル高の90.58ドルだった。
サウジアラビアとロシアは今月、原油供給の自主削減を年末まで延長することを決定。国際エネルギー機関(IEA)などが第4四半期(10~12月期)に大幅な供給不足に直面するとの見通しを示しており、原油市場では需給逼迫(ひっぱく)への警戒が続いている。
サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相はこの日、中国の需要をめぐる不透明感などを理由に、石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国で構成する「OPECプラス」の協調減産方針を支持した。
市場では供給減少が続けば、2024年にはさらに原油価格が上昇する可能性があるとの声も出ている。
▽ガソリン=続落。中心限月10月物の清算値は1.02セント安の1ガロン=269.79セント。
▽ヒーティングオイル=続落。10月物の清算値は9.51セント安の1ガロン=328.83セント。