〔東京外為〕ドル、147円台後半=米金利上昇で水準切り上げ(15日午後5時) 2023年09月15日 17時03分
15日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利上昇を受けて、1ドル=147円台後半に水準を切り上げた。午後5時現在は、147円75~75銭と前日(午後5時、147円28~28銭)比47銭のドル高・円安。
午前は、3連休を前に調整売りが先行し、147円30銭近辺へ軟化。仲値公示に向けては、五・十日に伴う国内輸入企業のドル買い・円売りで、147円50銭台に上昇した。実需の買いが一巡すると、147円30~40銭台に下落した。
午後2時ごろ、一部メディアが「植田総裁発言と市場解釈にギャップ」と報じたことから、147円70銭近くに上伸したが、買いは続かず、再び147円40銭前後に押し戻された。終盤は時間外取引での米長期金利上昇を受けて、147円80銭台に上昇した。 ドル円は147円台前半から半ばで小幅もみ合いが続いていたが、終盤は買いが強まる展開。市場関係者は「海外勢が植田総裁発言に関する報道を材料視した」(FX会社)と説明している。
今夜、8月のミシガン大消費者信頼感指数が発表される。市場の関心は期待インフレ率に集まっており、結果を受けてドル円が動意付く可能性がある。それまでは「147円台後半で様子見になる」(同)と予想される。
ユーロは対円、対ドルで上昇。午後5時現在は、1ユーロ=157円55~57銭(前日午後5時、158円08~10銭)、対ドルでは1.0663~0663ドル(同1.0733~0733ドル)。