〔東京外為〕ドル、139円台後半=終盤もリスク選好で堅調(1日午後5時) 2023年06月01日 17時06分
1日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米下院による債務上限引き上げ法案可決や日経平均株価の上昇など受けたリスク選好の買いが終盤にかけても入り、1ドル=139円台後半で堅調となっている。午後5時現在、139円91~91銭と前日(午後5時、139円74~75銭)比17銭のドル高・円安。
朝方は前日の海外市場で売られた流れが続き、一時138円90銭台に下げた。午前9時以降は日経平均株価の反発に支援され、139円30銭台に浮上。仲値前後は実需筋の売りに小緩んだものの、午前10時半ごろに米債務上限引き上げ法案が下院で可決されたことからドル買いが優勢となり、正午前後は139円50銭台に上昇。午後は、一時マイナス圏に沈んだ日経平均が再び騰勢を強めたことに支援され、午後3時にかけて139円70銭台に水準を切り上げた。終盤は欧州勢の買いが入り、140円近くに上値を伸ばした。
前日の海外市場では、4月の米雇用動態調査(JOLTS)で非農業部門の求人件数が強めとなり、一時140円35銭付近に急伸した後、米連邦準備制度理事会(FRB)高官のハト派発言で反落に転じた。東京時間の早朝も売り地合いだったが、「米債務上限法案の下院可決でリスク選好地合いとなり、ドル買い・円売りが継続した」(為替ブローカー)という。ただ、「明日に米雇用統計を控えていることもあり、一段と上値を追うのは難しいのではないか」(大手邦銀)との声が聞かれる。
ユーロは終盤、対円でしっかり。対ドルは小安い。午後5時現在、1ユーロ=149円28~30銭(前日午後5時、149円13~15銭)、対ドルでは1.0669~0669ドル(同1.0671~0673ドル)。