〔NY外為〕円、139円台前半(31日) 2023年06月01日 06時46分

 【ニューヨーク時事】31日のニューヨーク外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが次回の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見送りを示唆したことで、円買い・ドル売りが強まり、円相場は1ドル=139円台前半に上昇した。午後5時現在は139円27~37銭と、前日同時刻(139円73~83銭)比46銭の円高・ドル安。
 ニューヨーク市場は139円68銭で取引を開始。一時は140円台前半に下落した。ただ、FRBのジェファーソン理事とフィラデルフィア連邦準備銀行のハーカー総裁がそれぞれ、次回会合での利上げ見送りに傾く発言をしたところ、円相場は上昇した。
 ジェファーソン理事は31日の講演で、6月13、14両日のFOMCについて、「利上げを見送ることで、さらに多くのデータを見ることができる」と指摘した。市場では次回会合での利上げの可能性は低いとの観測が浮上。日米金利差の拡大に歯止めがかかることが意識され、円買いが進んだ。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0683~0693(前日午後5時は1.0730~0740ドル)、対円では同148円90~149円00銭(同150円00~10銭)と、1円10銭の円高・ユーロ安。

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