〔NY金〕小幅続伸、1982.10ドル(31日) 2023年06月01日 03時46分
【ニューヨーク時事】31日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米長期金利の低下を背景に買われ、小幅続伸した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比5.00ドル(0.25%)高の1オンス=1982.10ドル。金は月間で0.85%安となった。
米長期金利の低下を背景に、金利を生まない資産である金の投資妙味が高まり、金が買われた。米連邦政府の借入限度額である「債務上限」引き上げを巡り、共和党が多数を占める下院は31日にも法案を採決する見込みだが、下院での審議の難航を予想する向きも少なくなく、警戒感から安全資産として金が買われたとの指摘もあった。
米連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン理事は引け後の講演で、来月13、14日の次回連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが利上げを見送ることにより、「どの程度追加の引き締めが必要か決定する前に、さらに多くのデータを見極められる」と述べた。次回会合でいったん利上げを停止する可能性を示唆した形となったものの、相場の反応は限られている。