〔東京外為〕ドル、139円台後半=米物価統計控え伸び悩み(26日午後3時) 2023年05月26日 15時20分

 26日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日本時間今夜発表される4月の米個人消費支出(PCE)物価などを控えて持ち高調整の売りが散見され、1ドル=139円台後半で伸び悩んでいる。午後3時現在は、139円70~70銭と前日(午後5時、139円38~40銭)比32銭のドル高・円安。
 朝方は140円前後で取引されたが、仲値に向けては国内輸出企業などの実需売りのほか、週末を控えた利益確定売りを背景に139円70銭台まで下落した。ただ下値は限定的で、正午にかけては139円80~90銭台を軸にもみ合った。
 午後は新規材料難の中、持ち高調整の売りが強まり、午後2時すぎには139円60銭台まで下押した。もっとも、その後は買い戻しも入り、139円80銭近辺に値を戻した。日本時間の今晩にはPCE物価のほか、5月の米ミシガン大消費者景況感指数などの発表も予定されており、「積極的な売買は手控えられている」(FX業者)という。
 前日の米国時間終盤に心理的節目だった140円を突破したことから、市場関係者は「ある程度の達成感が市場に広がったようだ」(国内証券)とみていた。
 ユーロは午後に入り、対円で軟化。対ドルは小動き。午後3時現在は、1ユーロ=150円00~00銭(前日午後5時、149円44~45銭)、対ドルでは1.0736~0737ドル(同1.0721~0721ドル)。

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