〔NY外為〕円下落、半年ぶり140円台=米利上げ観測背景に(25日) 2023年05月26日 06時38分
【ニューヨーク時事】25日のニューヨーク外国為替市場では、米利上げ観測の高まりを受けて円売り・ドル買いが加速し、円相場は約半年ぶりに1ドル=140円台まで下落した。午後5時現在は140円00~10銭と、前日同時刻(139円43~53銭)比57銭の円安・ドル高。
この日発表された米国の20日までの1週間の新規失業保険申請件数は市場予想を下回った。また、1~3月期の実質GDP(国内総生産)改定値も発表され、速報値から上方修正された。いずれも雇用や景気の底堅さを示したことで、連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げ予想を高め、ドル買いを促した。
一方、「日銀による金融緩和政策修正への期待が薄れてきている」(日系大手証券)ことから、円売り地合が継続。米債務上限問題の協議が難航していることはドル安要因だが、市場参加者の懸念は限定的とみられ、取引序盤から終盤にかけてドル買いが優勢な展開だった。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0720~0730ドル(前日午後5時は1.0744~0754ドル)、対円では150円19~29銭(同149円85~95銭)と、34銭の円安・ユーロ高。