〔NY外為〕円、132円台後半(31日) 2023年04月01日 06時31分
【ニューヨーク時事】週末31日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、1ドル=132円台後半で小動き。米インフレ圧力の緩和を示唆する統計の発表を眺め、海外市場で売られた円の買い戻しが進行した。午後5時現在は132円76~86銭と、前日同時刻(132円70~80銭)比06銭の円安・ドル高。
日本の年度末に絡む円売り・ドル買いなどに押され、海外市場で円は一時133円57銭付近に下落。この流れを引き継ぎ、133円18銭で米市場入りした。
朝方発表された2月の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比5.0%上昇と、伸びは前月(5.3%上昇)から鈍化し、1年5カ月ぶりの低水準を記録。その後のミシガン大学による3月の消費者調査でも、1年先の期待インフレ率が3.6%と、前月(4.1%)から大きく下がった。
インフレ圧力の緩和を示唆するこれらの統計を受け、米金利が軒並み低下。相場は次第に円高・ドル安方向に振れる展開となった。ただ、米物価指数の伸びは連邦準備制度理事会(FRB)が目標とする2%を依然大きく上回っており、追加利上げ観測も根強いことから、円の上値は重かった。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0837~0847ドル(前日午後5時は1.0899~0909ドル)、対円では同143円98銭~144円08銭(同144円71~81銭)と、73銭の円高・ユーロ安。