〔NY金〕反落、1986.20ドル(31日) 2023年04月01日 03時48分

 【ニューヨーク時事】週末31日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、インフレ鈍化を示す指標を受けていったんは買われたものの、その後は利益確定の売りなどに押され、反落した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は、前日比11.50ドル(0.58%)安の1オンス=1986.20ドル。月間では8.14%高。
 朝方発表された2月の米個人消費支出(PCE)物価指数では、前年同月比5.0%上昇、コア指数も前年同月比4.6%上昇と、伸び率が縮小した。これを受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ局面が長期化するとの懸念が後退。発表直後には金利を生まない資産である金が一時買われた。
 ただ、この日の高値をつけた後は、週末、月末、四半期末を控え、利益確定や持ち高調整目的の売りも出やすかったようだ。また、金融システム不安が和らぐ中、投資家のリスク回避姿勢が後退。安全資産として買われてきた金を売りに出す向きもあった。

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