〔東京外為〕ドル、133円前後=売り買い交錯後はもみ合い(31日午後5時) 2023年03月31日 17時16分

 31日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需筋の売り買いが交錯した後は1ドル=133円前後を軸にもみ合っている。午後5時現在は133円13~13銭と前日(午後5時、132円41~43銭)比72銭のドル高・円安。
 ドル円は早朝、133円10銭台で取引された後、年度末絡みの実需筋の買いが先行し、仲値に向けて133円50銭台に上昇。ただ、同水準では実需筋の売りや利食い売りが出て、133円を割り込んだ。午後も売りが優勢で、一時132円70銭前後まで下押したが、同水準では押し目買いに持ち直した。午後3時以降は133円10銭前後を軸にしたレンジ圏でもみ合っている。
 前日の海外時間は133円前後が上値となったが、この日の東京時間は朝方に133円を突破。これに伴って「ストップロスの買いが入り、上値追いに弾みがついた」(為替ブローカー)とされる。また、「仲値前後までは輸入企業とみられる買いが優勢だったが、上値をつけた後は輸出企業とみられる売りが出て、全般は実需筋の売り買いに左右された」(大手邦銀)と指摘される。
 ユーロは終盤、対円は小動き。対ドルは小幅下落。午後5時現在、1ユーロ=144円91~92銭(前日午後5時、143円72~72銭)、対ドルでは1.0884~0885ドル(同1.0853~0854ドル)。

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