〔NY石油〕WTI上伸、83.49ドル(22日) 2022年09月23日 04時49分

 【ニューヨーク時事】22日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、ロシアのウクライナ侵攻をめぐる地政学リスクの高まりや中国の需要回復期待を背景とした買いに上伸したものの、あと利益確定の売りに押され上げ幅は限定的だった。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は前日比0.55ドル(0.66%)高の1バレル=83.49ドル。12月物は0.60ドル高の83.03ドルとなった。
 ウクライナによる攻勢を阻止するため、ロシアのプーチン大統領は21日、部分的動員令を表明。これを受けてロシア産エネルギー供給混乱への警戒感が台頭した。加えて、中国国有の製油所のうち少なくとも3カ所と民間の大規模な製油所が国内の石油需要の回復や第4四半期の輸出拡大を見込んで、10月の生産量を最大10%引き上げるとの観測が伝わった。相場は需給逼迫(ひっぱく)懸念から朝方に一時86ドル近辺まで上昇した。
 ただ、買い一巡後は利益確定の売りが台頭。朝方の上げ幅を大幅に削る荒い値動きとなった。米欧をはじめ世界の主要中銀がインフレを抑制する目的で積極的な利上げに動く中、過度の金融引き締めが景気後退(リセッション)を招き、原油需要を鈍化させるとの懸念が再燃した。米連邦準備制度理事会(FRB)は21日、連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%利上げを3会合連続で決定。22日は、英イングランド銀行(中央銀行)、スイス国立銀行(中央銀行)、インドネシア中銀などが相次いで政策金利を引き上げた。
 ▽ガソリン=続伸した。10月物の清算値は2.92セント高の1ガロン=251.57セント。
 ▽ヒーティングオイル=反発。10月物の清算値は7.77セント高の1ガロン=341.15セント。

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