〔NY石油〕WTI3日続落、86.53ドル=7カ月ぶり安値(16日) 2022年08月17日 05時23分

 【ニューヨーク時事】16日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、世界的なリセッション(景気後退)懸念を背景に売りが膨らみ、3営業日続落した。米国産標準油種WTIの9月物の清算値(終値に相当)は前日比2.88ドル(3.22%)安の1バレル=86.53ドルと、中心限月の清算値ベースで1月下旬以来約7カ月ぶりの安値となった。10月物は2.69ドル安の86.19ドル。
 前日は、中国人民銀行(中央銀行)が予想外の1年物中期貸出制度(MLF)金利の引き下げに踏み切ったことや、8月の米ニューヨーク州製造業景況指数の悪化などで世界的な景気後退懸念が台頭。この日発表された7月の米住宅着工件数は前月比9.6%減の144万6000戸(市場予想は154万戸=ロイター通信調べ)と、1年超ぶりの低下となり住宅市場の冷え込みを示した。米中の景気後退懸念を受けて売り圧力が強まり、相場は一時85ドル台まで下落。朝方は安値拾いの買いにいったん90ドル台を回復したが、追随買いは乏しかった。
 イラン核合意の再建交渉次第で同国産原油が市場に改めて供給されれば、需要減速懸念が強まる中で需給が緩むとの警戒感も相場の重しとなった。欧州連合(EU)欧州委員会の報道官は16日の記者会見で、イラン核合意再建をめぐるEUの「最終文書」への回答をイラン側から前日夜に受け取ったことを認めたものの、イランの回答内容には触れず、対応を判断する時期についても言及を避けた。一方で、イラン当局者は「17日まで彼らの返答を待っている」と語ったと伝わった。
 ▽ガソリン=3営業日続落。中心限月9月物の清算値は5.10セント安の1ガロン=290.07セント。
 ▽ヒーティングオイル=反発。9月物の清算値は3.99セント高の1ガロン=348.02セント。

市況・概況