〔NY石油〕WTI3日ぶり反発、89.01ドル=週間では9.74%安(5日) 2022年08月06日 04時54分

 【ニューヨーク時事】週末5日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、ドル上昇に伴う割高感からの売りが一巡後、押し目買いが入り、3日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は前日比0.47ドル(0.53%)高の1バレル=89.01ドル。週間では9.61ドル(9.74%)安となった。10月物は0.52ドル高の88.08ドル。
 米労働省が朝方発表した7月の雇用統計によると、失業率は3.5%と、新型コロナウイルス禍以前の水準に改善。非農業部門の就業者数は前月比52万8000人増と、市場予想(25万人増=ロイター通信調べ)を大幅に上回る強い内容となった。これを受けて外国為替市場ではドル高・ユーロ安が進行。ドル建てで取引される原油の割高感が強まり、相場は売りに押され、一時87.01ドルと、ロシアのウクライナ侵攻以前の安値水準まで下落した。その後は押し目買いや堅調な米雇用情勢を支援材料とした買いが朝方の下げ幅を一掃し、90.76ドルまで上昇。取引終盤では週末要因から利益確定の売りが出て、90ドルを再び割り込むなど、上下に荒い値動きとなった。
 インフレ抑制のため米欧英などの主要中銀が相次いで大幅利上げに踏み切る中、世界的なリセッション(景気後退)懸念は根強く、相場に下押し圧力がかかっている。
 米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが5日発表した統計によると、同日までの1週間の国内石油の掘削リグ稼働数は前週比7基減の598基となった。
 ▽ガソリン=3日ぶりに反発した。中心限月の9月物の清算値は6.21セント高の1ガロン=285.56セント。
 ▽ヒーティングオイル=続落。9月物の清算値は12.13セント安の1ガロン=321.59セント。

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