〔ロンドン外為〕円、114円近辺(15日) 2021年10月16日 00時20分

 【ロンドン時事】週末15日のロンドン外国為替市場の円相場は、海外のインフレ懸念を背景に円が全面安となり、1ドル=114円台に下落した。一時2018年10月以来、約3年ぶりの円安を付けた。午後4時現在は114円00~10銭と、前日午後4時(113円65~75銭)比35銭の円安・ドル高。
 対ユーロは、1ユーロ=132円35~45銭(前日午後4時は131円70~80銭)で、65銭の円安・ユーロ高。ポンドに対しては一時1ポンド=157円台に下落し、英国の欧州連合(EU)離脱の国民投票があった16年6月以来、約5年4カ月ぶりの円安水準となった。
 円は独歩安。世界的なエネルギー価格高騰を背景に海外でインフレ懸念が強まり、中央銀行の利上げの動きも相次ぐ中、日本では物価上昇の兆しがないことが背景にある。114円47銭まで急落した後は買い戻しも入った。
 燃料を主に輸入に頼る日本にとって、エネルギー高と円安の組み合わせは交易条件の悪化を招く「悪い円安」(邦銀筋)。日本経済の景気回復に冷や水を浴びせるとの見方が広がっている。
 ユーロは堅調。ユーロの対ドル相場は午後4時現在1ユーロ=1.1600~1610ドル(1.1585~1595ドル)。対円では約4カ月ぶりの高値となった。
 ポンドは英イングランド銀行の年内利上げ観測を追い風に堅調。1ポンド=1.3765~3775ドル(1.3680~3690ドル)。
 スイス・フランは1ドル=0.9225~9235フラン(0.9230~9240フラン)。

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