〔東京外為〕ドル、114円台前半=リスク選好地合いに傾斜(15日午後5時) 2021年10月15日 17時01分

 15日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、株高などを背景にリスク選好地合いに一段と傾斜してドル買い・円売りの流れが加速し、2018年11月以来約2年11カ月ぶりの高値となる1ドル=114円台まで水準を切り上げる展開になった。ストップロスの動きなどが影響し、一時114円20銭付近まで値を飛ばす場面もあった。午後5時現在は、114円07~13銭と前日(午後5時、113円37~37銭)比70銭のドル高・円安。
 前日の海外市場では、米国株高を支援要因に113円70銭程度まで値を上げた。この流れを引き継ぎ、東京市場は113円80銭台で始まった後、五・十日に週末が重なったことで実需のドル買いが膨らんだ上、日経平均株価の大幅続伸に加えて時間外の米長期金利や米原油先物相場の上昇も追い風となり、節目の114円台に到達した。その後も買いの勢いは衰えず、終盤も114円台前半で強含みに推移した。
 市場では「ちょっとスピードが速すぎる」(複数の市場筋)との受け止めが目立つ一方、「調整らしい調整がないことから買いの厚みが増しつつあり、今後は18年高値水準の114円50銭台を意識する動きに移行していく」(FX会社)との見方が出ている。こうした中、今週末のドル円がいくらで週を越すことになるかをポイントに挙げる関係者もいる。この関係者は「113円50銭を上回って帰ってくることができれば上方向への力が一層強まる。維持できなければいったんは調整局面になることも否定できない」(国内シンクタンク)と話しており、週末の海外市場の動向が注視されている。
 ユーロは対円で大きく上昇、対ドルでは小幅高。午後5時現在、1ユーロ=132円48~48銭(前日午後5時、131円59~66銭)、対ドルでは1.1611~1612ドル(同1.1607~1611ドル)。

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