〔NY石油〕WTI5日ぶり反落、80.44ドル(13日) 2021年10月14日 04時05分

 【ニューヨーク時事】13日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、エネルギー需要の鈍化懸念に圧迫され、5営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.20ドル(0.25%)安の1バレル=80.44ドル。12月物は0.10ドル安の79.82ドルだった。
 米労働省が朝方発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.4%上昇し、インフレ高進観測を裏付ける内容。また、サプライチェーン(供給網)問題の長期化が主要国経済の成長を下押しし、エネルギー需要は従来の想定ほど伸びない可能性があるとの警戒感が台頭した。石油輸出国機構(OPEC)がこの日発表した月報で、今年の石油需要見通しを下方修正したことも注目を集め、朝方は利益確定の売りが優勢となった。
 しかし、世界的なエネルギー危機への意識から、80ドルを割り込んだ水準では下値の堅い展開。石炭や天然ガス価格の高騰を受け、これらを火力発電の燃料とする中国やインド、欧州では石油などへ切り替える動きが見られるほか、北半球がヒーティングオイル(暖房油)利用の高まる冬を迎えることから、需給バランスは依然として引き締まり傾向にあるとの見方が相場を支えた。
 ▽ガソリン=5営業日続伸。中心限月11月物の清算値は2.26セント高の1ガロン=240.55セント。
 ▽ヒーティングオイル=反発。11月物の清算値は1.11セント高の1ガロン=252.11セント。

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