〔NY石油〕WTIほぼ変わらず、70.46ドル(14日) 2021年09月15日 05時14分

 【ニューヨーク時事】14日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、ほぼ変わらず。新たなハリケーン直撃によるエネルギー製品の供給逼迫(ひっぱく)観測を背景とした買いが先行したが、対ユーロでのドルの買い戻しが重しとなり、上げ幅を縮めた。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.01ドル(0.01%)高の1バレル=70.46ドル。11月物は0.04ドル高の70.23ドル。
 熱帯低気圧「ニコラス」は14日未明、テキサス州沿岸に上陸。産油関連施設が集積する同地域は、8月末にハリケーン「アイダ」の直撃を受け、石油・ガス生産が大きく落ち込んでおり、供給混乱に拍車がかかる可能性があるとの警戒感が強まった。また、国際エネルギー機関(IEA)が月報で、主にアジア地域では新型コロナウイルス禍で導入された行動規制の緩和が進んでおり、10月の世界石油需要は4カ月ぶりに持ち直すと分析。供給逼迫(ひっぱく)懸念の強まりから、朝方は原油買いが加速した。
 ただ、買い一巡後は、売り買いが交錯し、マイナス圏に沈む場面もあった。このところの上昇で、利益確定の売りも出やすかったもよう。インフレの鈍化を示した8月の米消費者物価指数(CPI)の発表後に対ユーロで下落したドル安が、持ち直す動きに転じたことも原油の下押し要因となった。「ニコラス」による被害は「アイダ」に比べて小さいとの見方も強まった。
 ▽ガソリン=3営業日続伸。中心限月10月物の清算値は1.15セント高の1ガロン=217.24セント。
 ▽ヒーティングオイル=3営業日続伸。10月物の清算値は0.30セント高の1ガロン=216.13セント。

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