〔NY石油〕WTI、大幅上伸=70ドル台回復(21日) 2021年07月22日 04時28分

 【ニューヨーク時事】21日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米株高を眺めてリスク回避姿勢が後退する中、買いが膨らみ、大幅上伸した。この日から中心限月に繰り上がった米国産標準油種WTI9月物の清算値(終値に相当)は、前日比3.10ドル(4.61%)高の1バレル=70.30ドル。10月物は2.95ドル高の69.57ドルだった。
 リスク投資意欲の改善を背景に米株価が堅調に推移し、長期金利が上昇する中、原油にも買いが先行した。米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した16日までの1週間の原油在庫は、前週比210万バレル増加。市場予想(450万バレル減=ロイター通信調査)に反し、9週間ぶりに在庫積み増しに転じた。一方、ガソリン、ディスティレート(留出油)在庫はいずれもの取り崩しとなり、相場への影響は限定的だった。
 外国為替市場で、ドルが対ユーロで軟化し、ドル建てで取引される原油に割安感が生じたことも支援要因。相場は一時70.51ドルの高値を付けた。
 相場は今週初めに7%余り下落。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」による増産決定に加え、新型コロナウイルス変異株の感染拡大でエネルギー需要の回復への不透明感が台頭し、原油売りが殺到したが、20日までに原油売りの流れは一巡した形。
 ▽ガソリン=大幅続伸。中心限月8月物の清算値は8.52セント(4.00%)高の1ガロン=221.67セント。
 ▽ヒーティングオイル=大幅続伸した。8月物の清算値は7.43セント(3.69%)高の1ガロン=208.70セント。

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