〔NY石油〕WTI、反発=2年8カ月ぶりの高値更新(10日) 2021年06月11日 04時31分

 【ニューヨーク時事】10日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米景気の回復に対する楽観的な見方から買いが優勢となり、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月7月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.33ドル(0.47%)高の1バレル=70.29ドル。2018年10月中旬以来、約2年8カ月ぶりの高値を更新した。8月物は0.30ドル高の70.09ドルだった。
 朝方発表された米週間新規失業保険申請件数は6週連続で減少し、景気回復ペースの加速を印象付ける内容。また、5月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比上昇率が12年9カ月ぶりの高い伸びとなり、原油はインフレヘッジとしての側面からも買われ、一時70.65ドルまで上昇した。
 しかし、正午ごろに相場は68.68ドルまで突如急落。ロイター通信によると、米政府がイランの石油当局者に対する制裁を解除したとの報がきっかけだった。しかし、米財務省がその後、対象となったのは元イラン高官の3人と石油化学製品の取引に関わった2企業で、核合意の再建をめぐる協議絡みではないと説明したという。このため、午後には急ピッチで買い戻しが進み、相場は再び70ドル台に乗せた。
 ▽ガソリン=反発。中心限月7月物の清算値は0.97セント高の1ガロン=221.22セント。
 ▽ヒーティングオイル=反発。7月物の清算値は1.39セント高の1ガロン=214.34セント。

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