〔東京外為〕ドル、109円台半ば=米指標やECB控え小動き(10日午後5時) 2021年06月10日 17時03分

 10日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、重要イベントを控えて様子見ムードが支配的となり、おおむね1ドル=109円台半ばで方向感なく推移した。午後5時現在、1ドル=109円54~55銭と前日(午後5時、109円45~49銭)比09銭のドル高・円安。
 前日の海外市場では、米長期金利の低下を受けて109円20銭前後まで下落したが、その後は金利低下一服を背景として買い戻しが入り、109円60銭台に持ち直した。東京市場は同水準で始まった後、「米中が貿易・投資協力推進で合意」との報道が人民元買い・ドル売りを招き、これが対円でのドル売りにつながったことで109円50銭前後まで下落。その後は、今夜の5月の米消費者物価(CPI)発表や欧州中央銀行(ECB)理事会の結果を見極めたいとの雰囲気に包まれ、109円台半ば付近でもみ合った。終盤はECB理事会を前にしたユーロの調整売りが出たほか、米長期金利が時間外取引でやや引き締まり傾向を強めたため、ドル円は強含む場面があった。
 米国のテーパリング(段階的な量的緩和縮小)議論開始時期を探る上で注目されるCPIの発表と、ラガルドECB総裁会見の開始時間が重なっているため、市場では「ユーロとドル相場の動きが絡み合い、ドル円は複雑な値動きになる可能性がある」(FX業者)との警戒感が出ている。こうした中、ドル円は節目の110円付近では売りが厚い一方、109円付近では押し目を拾う動きが出てくると予想され、「足元の109~110円のレンジを抜けるにはかなりのエネルギーが必要」(外為仲介業者)の声が出ていた。
 ユーロは対円で軟調、対ドルは横ばい。午後5時現在、1ユーロ=133円21~21銭(前日午後5時、133円34~34銭)、対ドルでは1.2160~2160ドル(同1.2183~2183ドル)。

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